このページではチェスをプレーする上で必要な駒の動きを説明していきます。
まず、チェスの目的は
相手のキングを取って勝つこと(チェックメイト)。
先手の白は黒のキングを、
後手の黒は白のキングを取りにいきます。
チェックメイトをし易くするために自分の弱い駒と相手の強い駒を交換したり、
駒を動きやすい場所に配置したり、
色々と考えながらプレーすることになります。
・チェックメイトする
・相手の駒を一つでも多く取る
まずはこの二つを意識してプレーしましょう。
取った駒は盤上からなくなり、再び登場することはありません。
駒がなくなりチェックメイトできる戦力がなくなると引き分けとなります。
上の図では白は上に向かって、黒は下に向かって交互に攻めていきます。
それでは駒の名前、動かし方をそれぞれ見ていきましょう。
ルークは縦と横に自由に動くことができます。
通り道に相手の駒があると取ることができ、その場所でとまります。
自分の駒がある場所には動けません。また飛び越えることもできません。
ビショップは斜めに自由に動くことができます。
通り道に相手の駒があると取ることができ、その場所でとまります。
自分の駒がある場所には動けません。また飛び越えることもできません。
チェス最強の駒。
クイーンはルークとビショップの動きを併せ持った駒です。
縦横斜めに自由に動くことができます。
通り道に相手の駒があると取ることができ、その場所でとまります。
自分の駒がある場所には動けません。また飛び越えることもできません。
チェス最重要の駒。
キングを取られてしまうと負けてしまいますので
まずキングを安全な位置に配置することが大事。
キングは縦横斜め全てに一マス動くことができます。
相手の駒があると取ることができ、その場所でとまります。
自分の駒がある場所には動けません。
また、相手が攻撃しているマスには動くことができません。
敵のビショップが攻撃しているマスには動けません。
○の場所にのみ動くことができます。
キングがチェック(攻撃)された場合必ず対応しなければいけません。
1 チェックされたマスから移動して逃げる
2 チェックしたコマを取る
3 間に他の駒を挟んで攻撃を遮る
他の駒と違って変則的で、8箇所にジャンプすることができます。
相手の駒があると取ることができます。
自分の駒がある場所には動けません。
駒の中で唯一、他の駒を飛び越えることができます。
縦に2マス進んでその両隣。
横に2マス進んでその両隣。
周りに自分の駒があっても飛び越えることができます。
チェスで一番弱い駒ですが「ポーンはチェスの魂」と言われるほど重要な駒。
チェス駒の中でも変則的で、特殊ルールが一番多い。
ポーンは前に一歩進むことができます。
攻撃する場所は両斜め前。
進む方向と攻撃する場所が違う唯一の駒。
前方に味方や相手の駒があると動けなくなります。
最初の一歩は二歩進むことができます。
わかりやすく言い方を変えると初期配置にあるポーンは、1マス動くか2マス動くか選ぶことができます。
駒の強さは以下の通りです。
・キング(王様) 4点
(戦力としての強さ)
・クイーン(女王) 9点
・ルーク(城・戦車) 5点
・ビショップ(僧侶) 3点+α
(ナイトより少し強い)
・ナイト(騎士) 3点
・ポーン(歩兵) 1点
プロモーション(昇格)とは
ポーンが最後段に到達するとキング以外の駒になれるというルールです。
普通は最強の駒クイーンになることで戦力的に有利になります。
しかし相手の駒、時には自分の駒に邪魔をされてたった6マスが長く遠い旅になります。
クイーン以外のルーク、ビショップ、ナイトになることをアンダープロモーションと言います。
クイーン以外にプロモーションした方が有利になったり、チェックメイトできる場合がありますので
状況によって何になるか考える必要があります。
フランス語で「通りながら」という意味の特殊ルール。
下の図のように白ポーンが3マス進んだ状態で、
隣の列の相手ポーンが2マス進んだとき、
1マス進んだこととして相手のポーンを取ることができます。
(相手ポーンが動いた直後だけ取ることができます)
逆側の列からでもアンパッサンで取ることができます。
似たような局面でもこの場合はアンパッサンできませんので
配置をしっかり覚えておきましょう。
キャスリング(入城)はキングとルークを同時に動かすことができる特殊ルールです。
キングは特別に2マス動き、その隣にルークが移動します。
キャスリングをするためには条件があります。
・キングとルークの間に駒が無いこと
・キングとキャスリングするルークが一度も動いていないこと
・キングの通り道と移動場所が敵に攻撃されていないこと
・キングが攻撃(チェック)されていないこと
白が右側にキャスリングすることを
ショートキャスリング、キングサイドキャスリングとも言います。
白が左側にキャスリングすることを
ロングキャスリング、クイーンサイドキャスリングとも言います。
この場合、相手の駒に攻撃されているため、
どちらにもキャスリングすることができません。
キングが中央にいるとチェックメイトされやすいのでなるべく早くキャスリングしておきましょう。
この場合、相手のクイーンにチェックされているためキングは動かなくてはいけません。
キャスリングができなくなってしまいました。
チェックをされている時にキャスリングはできませんので注意!
チェックされても間に駒を挟んでチェックを防げばキングは動いていないのでキャスリングできます。
ステイルメイトとは自分の手番で反則にならずに動かせる駒がない時に引き分けになるルール。
下の図では黒は動かせる駒がないので引き分けになります。
白はクイーンを持っていて戦力的に有利なのに引き分けになってしまいました。
勝っていても油断せずステイルメイトにならないように気をつける必要があります。
ポーンをプロモーションできずステイルメイトになってしまった状態。
この場合も引き分けになります。
スリーフォールド・レピテーション(三複同形)とは3回同じ局面が出てきた場合引き分けになるルールです。
膠着した局面になるとよく現れます。
また戦力的に負けている側が永久にチェック(キングを攻撃すること)を続けることで引き分けにする
パーペチュアル・チェック(千日手)もあります。
勝っていても相手の引き分けにする狙いを考える必要があります。
下の図はクイーンによるパーペチュアル・チェック。